輸出への扉
相互承認協定により、MPJAの認証は再認証なしで協定国に受け入れられます。イスラム圏の多くの政府が輸入基準としてハラール認証を求めるなか、輸出要件への回答になります。
Halal Admin
Halal Admin(ハラル管理者認証)は、製造企業のためのMPJA独自認証です。JAKIM(マレーシア)・BPJPH(インドネシア)の基準に準拠し、2024年にはBPJPHとの相互認証を取得。原材料から包装までの管理体制づくりと、輸出先で通用する証明を、ひとつの認証で整えます。
Fit Check
What You Get
相互承認協定により、MPJAの認証は再認証なしで協定国に受け入れられます。イスラム圏の多くの政府が輸入基準としてハラール認証を求めるなか、輸出要件への回答になります。
認証取得の過程で、安全基準の確立・情報開示・トレーサビリティの構築を支援します。ハラル管理者の育成を含め、取得のプロセス自体が社内整備になります。
認証マークは、安全性と透明性に優れた企業であることの証明です。商談やパートナーシップ構築の場で、信頼の証として機能します。イスラム教の教義に基づき認められた制度として、製品の安全性・適正性をムスリムの消費者に伝え、新たな選択肢を提示できます。
What Is Halal Certification
ハラール認証とは、中立の第三者機関が「この製品はイスラム的に許容されている」ことを審査し、証明する仕組みです。歴史的にはイスラム法学者が判断してきましたが、現代の食品・化粧品は高度な化学の知見を用いて製造されるため、法学と科学の両方の目が求められるようになりました。約40年前にマレーシアで制度化され、いまではISOやHACCPと並ぶ国際的な基準のひとつです。
最も基本的なハラーム(禁じられたもの)は三つあります。「豚肉」「アルコール」、そして「戒律に則った屠畜がなされていない豚以外の肉」です。一方、野菜、果物、農作物、魚介類、牛乳、卵などは基本的にハラールです。
Two Perspectives
ハラール性の判断は、歴史的にイスラム法学者の役割でした。しかし現代の食品・化粧品は高度な化学の知見で製造されるため、法学だけでは審査しきれません。MPJAの審査は「イスラム法学的観点」と「化学的観点」の二つの視座で行います。一見しただけではハラールか分からない原材料は、調達先とその製造工程まで辿って確認します。現場監査では、搬入・製造・保管・出荷の全工程で、ノンハラール物質とのコンタミネーション(混入)が起きないことを確認します。
MPJAのハラール保証システムは、シャリーア(イスラーム法)遵守と技術的遵守の二本柱で運用されています。異物混入や交差汚染を防止する厳格な技術的管理を導入し、宗教的価値観と高い運営基準の両立を実現しています。さらにMPJAの認証基準は、GMP、HACCP、FSSC、ISOなどの国際的な認証システムと調和しており、宗教的遵守のみならず、製品の品質・安全性・消費者からの信頼を保証します。
Export Requirements
イスラム圏の多くの政府は、輸入基準としてハラール認証の取得を義務付けつつあります。認証のない製品は、品質と関係なく、商談の入口で検討対象から外れることがあります。相互承認協定を持つ認証機関の証明があれば、輸出先での再認証なしに受け入れられます。認証は、輸出の「あると有利」から「ないと始まらない」に変わりつつあります。
Mutual Recognition Network

MPJAは、世界5地域・20のハラール認証機関と相互承認協定を結んでいます。筆頭はマレーシア(JAKIM推薦)とインドネシア(BPJPH・2024年相互認証)。アジアではタイ、韓国、中国、インド、ベトナム、スリランカ、フィリピン、香港。さらにヨーロッパ(オランダ・ポーランド・ドイツ・フランス・スペイン・オーストリア)、北米(アメリカ・カナダ)、南米(アルゼンチン・ブラジル)、アフリカ(南アフリカ)に広がります。2026年にはシンガポール(MUIS)の承認を受けました。これらの協定により、MPJAの認証は再認証なしで相手国に受け入れられます。
マレーシア、インドネシア、タイへの輸出では、すでに多くの認証実績があります。MPJAの認証マークは、この3カ国でそのまま有効です。
BPJPH(インドネシア)
CICOT(タイ)
HAC(スリランカ)
HCA(ベトナム)
HCS Chongqing(中国)
Halal India(インド)
HICCIP(フィリピン)
IFRC(香港)
JAKIM(マレーシア)
KHA(韓国)
KMF(韓国)
MUIS(シンガポール・2026)
SSPY(中国)
NIHT(南アフリカ)
HQC(オランダ・ポーランド・ドイツ・フランス)
Instituto Halal(スペイン)
IIDC(オーストリア)
HCC(アメリカ)
HMCA(カナダ)
CIRA(アルゼンチン)
CDIAL Halal(ブラジル)Categories & Examples
認証マークが示すのは「原材料表に豚・アルコール・非ハラール肉がない」ことだけではありません。原材料表に載るすべての原料の由来までハラールであることを担保します。日本の原料には豚由来のものが少なくなく、代表例がショートニング、ラード、ゼラチンです。認証ではこれらを除くか、魚由来などハラール性を保つ原料に置き換えます。
マレーシア・インドネシアでは、口に入るものに限らず身体に触れる製品への認証が一般化しつつあります。その代表が化粧品です。
グループでは世界初の公式ハラル和牛輸出を実現しており、畜産品のような難易度の高いカテゴリにも実績があります。
煎茶・抹茶・ほうじ茶・玄米茶などの日本茶各種、ラーメン・うどんのスープ、ソース類、すし酢、乾麺・生麺、焙煎珈琲豆。酵母、カルシウム、コラーゲンなどの食品素材まで。
和牛・牛肉。2017年、日本初の屠畜場「全頭ハラール認証」。
スクワラン、ワセリン、シアバターオイル、アーモンドオイル、ラノリン、シリカパウダーなど。
酸化マグネシウム・炭酸マグネシウムなどのミネラル、L-カルノシン、椎茸・シソなどの植物エキスパウダー。
銀イオン水、凝集剤などの生活関連製品。
保管・輸送におけるハラール管理も認証の対象です。詳細はご相談ください。
近年は、屠畜、化粧品原料、除菌剤などの生活用品まで、認証のご相談が広がっています。対象になるか迷う製品こそ、面談でご相談ください。
認証製品の一覧はスプレッドシートで公開しています。最新の状態はリンク先をご確認ください。
Standards & Audit
MPJAの基準はJAKIM・BPJPHに準拠しています。ハラールとノンハラールが混在すると製品全体がノンハラール扱いになるため、原材料に加えて、製造器具の由来(豚毛ブラシ・豚骨由来フィルター等の排除)や混在防止まで確認します。施設全体のハラール化を推奨しますが、混在防止システムが確立されていれば、特定の製造ラインのみの認証も厳正な審査のうえで可能です。
なお、申請の要件としてISOやGMPなどの国際基準の取得を必須とはしていません。規模の大小に関わらず、10年以上の認証実績で培った監査で、貴社の現状から認証取得までを支援します。監査は、ハラール・製造業界で経験を積んだ監査人が、イスラム法学への準拠と安全衛生の両面から行います。
Slaughterhouse Standards
食肉のハラール認証には、屠畜場に固有の基準があります。原則として施設全体をハラール化すること。イスラム教の屠畜方法に沿ってすべての屠畜を行うこと。屠畜資格を持つイスラム教徒の屠畜人を雇用し、管理すること。養豚場や豚の屠畜場が近くにないこと。
豚以外の肉も、戒律に則った屠畜がなければハラールとは認められません。MPJAはJAKIM・BPJPHに沿った屠畜認証基準を設けており、グループでは世界初の公式ハラル和牛輸出を、この基準の実務のうえで実現しています。
MPJAは2017年、日本で初めて屠畜場の「全頭ハラール認証」を実施しました。輸出先国からの監査を受け、相互認証団体と獣医師による厳格な審査を通過したものです。

MPJA認証の学習は、オンデマンド学習基盤HalaliO(app.halalio.ai)で。時間・場所を問わず、認証取得に必要な講義を受講できます。
FAQ
製品数・製造体制・改善対応の量により異なります。面談で状況を伺ったうえで、期間の目安と費用をご提示します。
いいえ。MPJAはJAKIM・BPJPH・タイCICOTと公式の相互認証関係を結んだ、独立した日本の認証団体です。
JAKIMとBPJPHの基準を参考に独自基準を作成しています。ハラール適合の最終判断は、協会内のイスラム法学者委員会が行います。
認証できません。認証は製造工程に対して行うため、製造を委託している場合は委託先の工場が取得する必要があります。委託先工場の現場検査が必要です。
認証できません。製造現場の現地監査が必要なため、海外工場は所在国の認証機関に申請してください。
いなくても取得できます。日本の事情に合わせ、管理者セミナーの受講により対応可能です。
混在防止システムの確立を条件に、特定ラインのみの認証も厳正審査のうえで可能です。
ハラール化する工場数により費用が加算される場合があります。面談でご案内します。
医療用・殺菌用アルコールの施設内使用は可能です。
できません。BPJPHの規定に従い、不使用証明書ではハラール性の担保に不十分と判断しています。原材料の規格書・製造工程図まで書類審査を行います。
飲用アルコールは飲料目的で製造された酒類、工業用はそれ以外の目的で製造されたものです。発酵アルコールには種類があるため、個別にご相談ください。
できます。国際基準の取得は申請の必須要件ではありません。
認証取得後の製品追加、運用のご相談には、担当者が個別に対応します。取得はゴールではなく、輸出とムスリム対応の運用の始まりです。
Why MPJA — 選ばれる理由